睡眠時無呼吸症候群って?
- 2025年5月30日
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ご家族に「いびきがうるさい!」と言われる方、いらっしゃいませんか?
もしかしたらそのいびき、睡眠時無呼吸症候群かもしれません。
今回は睡眠時無呼吸症候群についてのお話です。
【睡眠時無呼吸症候群って?】
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に何度も呼吸が止まる(無呼吸)または浅くなる(低呼吸)状態が繰り返される病気です。
10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上見られる場合に診断されます。
主に3種類に分けられます
①閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)
・最も多いタイプ
・気道(のどや気管)が物理的に塞がることで呼吸が止まる
・肥満、首周りの脂肪、扁桃肥大などが原因
②中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)
・脳からの呼吸指令が一時的に停止するタイプ
・心不全や脳疾患などが背景にあることが多い
③混合性(複合性)睡眠時無呼吸症候群
・上記①OSAと②CSAの両方が混在するタイプ
【主な症状は?】
いびき、日中の強い眠気、熟睡感がない
朝の頭痛、集中力の低下など
【どうやって診断する?】
■終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG):病院や睡眠クリニックで行われる精密検査
■簡易検査:自宅でできる装置によるスクリーニング検査
当院では簡易検査行い、必要であればPSG(精密検査)をお受けできるよう大きい病院を紹介いたします。
【治療法は?】
■CPAP療法(シーパップ):鼻にマスクを装着し、気道に空気を送り続ける装置を用いた治療法。※当院で行っています
■マウスピース(口腔内装置):軽症〜中等症に用いられる
■減量・生活習慣の改善:特に閉塞性の方
■手術:気道の構造的な問題がある場合
睡眠時無呼吸症候群は、放置すると高血圧、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病の悪化、また居眠り運転による交通事故リスクの増加につながります。
心臓の病気を合併していることが多いとの報告もあるので、気になる方はお気軽にご相談ください。